2020年01月14日

がんの先端治療、『遺伝子治療』とは?

がんの先端治療、『遺伝子治療』とは?

がん治療には手術や抗がん剤といった標準治療のほかに先端治療というものがあります。先端治療というのは新しく開発された治療法の総称ですが、その中でも海外ではすでに多くの承認薬が誕生している『遺伝子治療』があります。『遺伝子治療』とはどういった治療法なのでしょうか。

遺伝子治療を簡単に言うと、細胞に正常な遺伝子を導入することで機能不全に陥った遺伝子を修復し、本来の機能を回復させる治療法ということになります。もともと人間の体は健康な人であっても一日に多くのがん細胞が発生しています。そうしたがん細胞は体が本来持つ防御機構によって修復されたり取り除かれたりしているのですが、まれにそうした防御機構をすり抜けて増殖を始めてしまうものがあるのです。これにはがん細胞を抑えるはずの『がん抑制遺伝子』が壊されてしまうことも一因です。そこで正常ながん抑制遺伝子を体に導入し、機能回復を目指そうとするわけです。

この治療法のよいところは、もともと人間の体にある遺伝子を使用するため、ほとんど副作用がないことです。まだ歴史が浅いため標準治療とくらべてエビデンス(医学的根拠)が弱く、保険適用でないというデメリットもありますが、欧米を中心とした海外では実用化され期待が高まっている治療法なのです。
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Posted by nerclinic at 21:35│Comments(0)
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