歯科 増患のブログ

不妊治療というと女性側の問題のように思われがちです。しかし不妊カップルの原因について調べたＷＨＯ（世界保健機関）のデータによれば、48%は男性側に問題がありました。つまり不妊の原因は決して女性だけのものではなく、半分は男性にもあるということなのです。

そうはいっても不妊治療では多くの場合、イニシアティブをとるのは女性ですし、体に負担が大きいのも女性です。不妊治療で困ることの一つは、自分一人では治療を進められないということです。不妊治療はパートナーである男性なしには成り立ちません。男性の反対によって進むものも進まないということもあり得るのです。

特に男性は不妊治療と聞くと、「治療など必要ない、病院に行きたくない」と治療拒否する人が多いのも特徴です。仮に精液検査などで問題が見つかった場合、心を閉ざしてしまうこともあります。どこか男性であることを否定されたような気持ちになってしまうのかもしれません。

男性不妊の多くは原因不明で、決して本人が悪いわけではありません。しかし男性は女性よりもデリケートであることは気に留めておいてあげるとよいでしょう。夫婦ふたりの問題として、いっしょに前を向いてほしいと思います。

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