2020年05月19日
ストレスは悪者なのか?調査結果からみる対処法
1980年代に米国エネルギー省のもと、継続的被ばくが健康にもたらす影響についての調査が行われました。対象となったのは原子力船造船所ではたらく労働者で、一方のグループはごく微量の放射線を発するものを扱い、もう一方はそのようなリスクのないグループでした。この労働者を追跡調査した結果は実に意外なものでした。
なんと、放射線にさらされていた労働者グループのほうがそうでない労働者に比べて、死亡率が24%低かったのです。つまり被ばくによって労働者は健康になっていたということになります。
普通に考えれば放射線は細胞を傷つけるストレスです。しかしこの労働者の場合、ごく微量な放射線量であったため、細胞は逆に強くなったのです。
現代はストレスを悪いものと決めつけ、いかに減らすかということに注意が注がれている傾向があります。しかし適度なストレスが人を成長させることも事実です。ストレスによって人は鍛えられ、回復力を増していくということも留意しておくべきではないでしょうか。
ストレスを悪いものだと決めつけない。ストレスとうまく付き合う方法、ストレスに対する反応を変えていくのも、心身の健康に必要なことだと思います。
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Posted by nerclinic at 22:17│Comments(0)
│心療内科